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スペイン産の豚肉って危険なの?過去のとんでもないスキャンダルとは?

その食品、大丈夫?

意外にも、
安く売られているスペイン産の豚肉。

安い商品を見ると、
「大丈夫なの?」と心配してしまうのは世の常です。

今回は、
スペイン産の豚肉」について、取り上げます。

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スペイン産豚肉、おおむね危険はない!?

今回の結論は、
スペイン産の豚肉には、おおむね危険はない」です。

個人的には、
夕食のおかずに取り入れてもよいと思っています。

ただし、
残念ながら、心配が全くないわけではありません。

今回は、
以下の流れで、
スペイン産の豚肉について、まとめていきたいと思います。

  1. スペイン産豚肉が危険ではないと言える4つの理由
  2. スペイン産豚肉に対する心配
  3. スペイン産豚肉を食べた感想

スペイン産豚肉が危険ではないと言える4つの理由

まずは、スペイン産の豚肉が、
危険ではないといえる理由をまとめていきます。

スペイン産の豚肉には、ホルモン剤は使われていない!?

まずは、
スペイン産の豚肉について、
ホルモン剤」の観点から、見ていきます。

スペイン産の豚肉には、
ホルモン剤は使用されていません。

なぜなら、
スペインが加盟しているEU(ヨーロッパ連合)では、
ホルモン剤の使用が禁止されているからです。

さらには、
EUでは、ホルモン剤が使用された食肉を輸入することすら、
禁止されています。

以上のように、
ヨーロッパのホルモン剤に対する規制は、
かなり徹底されています。

スペイン産の豚肉には、
ホルモン剤の心配はないと言えます。

スペイン産の豚肉には、ラクトパミンは使われていない!?

さて、
ホルモン剤と同様に
”家畜を効率的に育てるために使われる薬剤”があります。

それは、
β作動薬と呼ばれる「ラクトパミン」です。

ラクトパミンも、
ホルモン剤と同様に、
人体への影響が心配されています。

そのため、EUでは、
ラクトパミンの使用についても、禁止されています。

ホルモン剤と同様に、
スペイン産の豚肉については、
ラクトパミンの心配もないと言えます。

スペイン産の豚肉は、抗生物質の使用量は適正!?

さて、次は、
抗生物質の使用量」の観点から見ていきます。

抗生物質の使用量についても、
スペインは、問題ないと言えそうです。

2020年のデータによれば、
スペインでは、家畜1kg当たり、
79mg/PCU」の抗生物質が使われているとされています。
(参考:Antibiotic usage in livestock, 2020

日本の「63mg/PCU」とおおむね近い値といえるでしょう。

スペイン日本
家畜1kg当たりの
抗生物質使用量
79mg/PCU63mg/PCU
家畜1kg当たりの抗生物質使用量(スペインvs日本)

他の国のデータも眺めてみると、
周辺のヨーロッパ諸国の中では、
スペインは、やや使用量が多めの部類に入ることがうかがえます。
(ドイツ:36mg/PCU、フランス:22mg/PCU)

ただし、
抗生物質の使用量の推奨が
「50mg/PCU」であることを考えれば、
取り立てて、使用量が多すぎるとも言えません。

抗生物質が乱用されれば、
”耐性菌”のリスクが高まることになります。

2020年時の抗生物質の使用量のデータに鑑みるに、
スペイン産の豚肉については、
抗生物質の使用量は適正だと言えそうです。

スペイン産の豚は、成育環境が良好!?

スペイン産の豚肉の「生育環境」についても、
確認しておきましょう。

参考にするのは、
「Animal Protection Index」の2020年のデータです。
(参考:Animal Protection Index

「Animal Protection Index」では、
世界各国の「動物保護に関するスコア」が、
「A~G」でランク分けされています。

それでは、
スペインと日本の「Protecting animals used in farming(農業に使われる動物の保護)」について、
比べてみましょう。

スペイン日本
Protecting animals used in farmingDG
Animal Protection Index(スペインVS日本)

豚の保護に関するコメントによれば、
スペインは、EUが定めた動物福祉規定に、従って行われている」とされています。

豚たちに苦しみやストレスを与えないことを目的に、
禁止されている事項がいろいろと定められています。

一方、
日本の豚の飼育に関するコメントは、
「豚の飼育に特化した政策や法律は存在しません。」
と、あっさりと記載されているだけです。

これが、
「評価:D」と「評価:G」の差だということでしょう。

日本国産の豚たちが、
少し可愛そうにも思えてきます。

しかし、私は、
スーパーの国産の豚肉も、
十分においしいと感じています。

法律で縛られていなくとも、
日本国内の畜産業者のみなさん方が、
豚たちを大事に育ててくれているのでしょう。

スペイン産の豚肉は、
EUが定めたレベルに従って、豚たちの管理をしているため、
それなりに、高い品質が保たれている
と考えられます。

スペイン産豚肉に対する心配

ここからは、スペイン産の豚肉に対し、
心配な点についてです。

スペイン産の豚肉には、過去にスキャンダルがある!?

2018年の出来事になりますが、
スペインの豚肉には、
”とあるスキャンダル”が取り沙汰されました。
(参考:The Spanish meat scandal making waves in Britain is no isolated incident

食肉業界大手のエル・ポゾに、
肉を提供している農場の風景が撮影されました。

そこには、
苦しんでいる動物たちの姿が映っていたのです。

約900頭の豚を飼育する農場の至るところで、
・感染した膿瘍の豚
・巨大なヘルニアに苦しむ多数の豚
・重度の奇形を患う数頭の豚
・ハエや幼虫に覆われた滲出性潰瘍を患う豚
などが撮影されたと記されています。

平たく言えば、
動物虐待が行われていた”ということです。

ちなみに
農場の経営者は、
刑事裁判にかけられることになりました。

事件が表沙汰になり、
しっかりと、経営者が裁かれていることから、
これが、スペインでの一般的な豚たちの飼育環境だとは言えないでしょう。

しかし、
スペインの畜産業の文化の中には、
そういった家畜を軽んじる風土もあることについては、
我々、消費者からすれば、要注意かもしれません。

安価な豚肉を作るために、
一部の業者で、十分な管理が行えていない可能性も考えられます。

いずれにせよ、
スペイン産の豚肉の中に
病気の豚が、混ざっているかもしれないと考えると、
少し、注意した方が良さそうだ
という考えにも至ります。

スペイン産豚肉を食べた感想

スペイン産の豚肉は、品質がバラバラかも・・・?

ここからは、
スペイン産の豚肉を食べた感想です。

「まずい」と言われる輸入豚肉ですが、
実際に購入して、食べてみました。

「野菜炒め」にして食べてみましたが、
肉は硬くて、パサパサしており、
確かに、あまりおいしくはありませんでした。

「冷しゃぶ」も試してみましたが、
硬くて、ぱさぱさしている感は否めません。

その後、何度かリピートしてみましたが、
かなり品質にバラつきがある印象です。

パサパサしている時もあれば、
おいしく頂けるときもあります。

どうやら、スペイン産の豚肉そのものが、
全ておいしくないわけではないようです。

私は、味やにおいに敏感ですが、
特段、変な臭み等は、感じませんでした。

スペイン産豚肉のパサパサの正体は冷凍焼け?

スペイン産の豚肉にパサパサ感がある場合、
料理方法ではどうにもならないことから、
どうやら、”パサパサの正体”は、
いわゆる「冷凍焼け」が原因ではないかと考えられます。

冷凍している間に、中の水分が
飛んで行ってパサパサになってしまう現象です。

一般的に豚肉はスペインから、輸入する際、
冷凍されて、日本に運ばれてきます。
(最近は、冷凍せずに0度のチルド状態で輸送する方法もあります)

運輸期間は分かりませんが、
この間に、環境管理がうまくいっておらず、
「冷凍焼け」が生じて、
豚肉によっては、品質が落ちてしまっていると考えられます。

おそらく、そういったアウトレット的な商品を、
私の行きつけのスーパーが安く仕入れなおして販売しているのでしょう。

そして、残念ながら、冷凍焼けを起こした食品は、
元に戻すことはできないようです。


スペイン産豚肉自体が、
おいしくないわけではないようですが、
スペイン産の豚肉を手に取る際は、
少し”冷凍焼け”を気にしながら商品を選んでもよいかと思われます。

私見ですが、肉汁が多く出ている商品などには、
少し気を付けた方がよいように感じています。

結局、スペイン産の豚肉に危険はないの?

今回は、
「スペイン産の豚肉に危険はないのか?」
について見てきました。

スペイン産の豚肉が危険ではないと言える理由としては、
下記の4つが挙げられました。

スペイン産の豚肉が危険ではないと言える理由:
 ・ホルモン剤は使われていない
 ・ラクトパミンは使われていない
 ・抗生物質の使用量は適切
 ・家畜の生育環境は良好

スペイン産の豚肉の懸念点としては、以下が挙げられました。

スペイン産の豚肉への心配:
 ・過去に動物虐待のスキャンダルがあった

どうやら、
「ホルモン剤」や「ラクトパミン」の心配もなく、
スペイン産の豚肉は、
特別、危険ではないと言えるでしょう。

「抗生物質の使用量」についても、
改善傾向にあるようで、
現在の使用量は、日本とほぼ同程度です。

一方で、
スペイン産の豚肉には、
過去に動物虐待のスキャンダルがありました。

これは、
スペインの畜産業に対する懸念の一つだと言えるでしょう。

今や、食品選びは、
自己責任の時代です。

危険なものを危険だと知らずに買わされてしまうのは、
どうにか避けたいところです。

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