記事内に広告が含まれています。

スシローの行き過ぎが体に悪い理由。「魚は体にいい」は本当なの?

その食品、大丈夫?
Written by
Ken Yoshida

・約10年間、化学メーカーで研究開発業務を経験。
・武器は、磨き上げてきた「情報検索力」と「考察力」と自負。
・化学の知識を、世界をより良くすることに使いたいです。

Ken Yoshidaをフォローする

魚は体にいい」から、
いくら食べても大丈夫だと思われている人も多いかもしれませんね。

スシローやはま寿司、くら寿司など、
お手頃価格の回転ずしも増えて、
毎週のように、足を運んでいる人もいることでしょう。

しかし、実は、
意外にも「魚が体にいい」という
化学的な根拠はあまりありません。

それどころか、
魚を食べることには、
意外なリスクもあるのです。

今回はのテーマは、
「回転ずしへの行き過ぎが体に悪い理由」です。

スポンサーリンク

今回の参考文献:歪められた食の常識

今回は以下の書籍を参考にしながら、話を進めます。

ティム・スペクター(2021)
『歪められた食の常識―食品について聞かされた事のほぼすべてが間違っているわけ』.
白揚社

著者のティム・スペクター氏は、
過去に900篇以上の論文を発表している
医療分野の専門家でもあります。

魚を食べても頭はよくならない!?

魚には、DHAが含まれているから、食べると頭がよくなる。

と聞いたことはないでしょうか?

しかし、それは旧時代の常識です。

これは、食品業界によって、
巧みに作りだされた固定観念なのです。

実際に行われた比較試験で以下のことが明らかにされています。

・就学前の子どもに、昼食に肉の代わりにサバやニシンを食べさせても、認知機能の向上は認められなかった。
・妊娠中のお母さんに魚油サプリメントを飲ませてもその子どもは賢くならなかった。

無理をして、サプリメントを購入されている方は、
冷静になった方がいいかもしれませんね。

養殖魚には抗生物質の残留の可能性も!?

あなたは、魚について、
「天然物」「養殖物」というのを
気にしたことが、ありますでしょうか?

回転ずしで多く使われるのは、
「養殖魚」です。

実は、
養殖魚には、大量の抗生物質が使われる傾向にあるのです。

養殖魚は、
ものすごく密集した状態で育てられるため、
病気が広まりやすいという難点があります。

そして、
その病気が広まるのを防ぐために
大量の抗生物質が必要になるのです。

サケで有名なチリでは、
2014年には、
30万kgの抗生物質が使われたと言われています。

養殖業者は、
「消費者が魚を食べるころには、抗生物質は魚から排出されている」
と主張しています。

しかしながら、
2014年にアメリカで、行われた調査では、
サンプルの3/4に抗生物質が検出されました。

確かに、近年、
消費者の健康意識の高まりを受け、
養殖場では、抗生物質の使用を
少しずつ抑える流れになっています。

しかしながら、
特にチリのような新興国では、
きちんとした対策がなされているのかと
少し不安な気持ちも残ります。

魚は偽装が多い!?

近年の回転ずし店では、
ほとんどありませんが、
世界的に、魚には偽装が多いことが懸念されます。

国際海洋保護団体の「Oceana」の報告よれば、
アメリカの277か所で購入された魚400点のうち、
1/4近くが偽装されたものだった
とされています。

加えて、
アメリカのすし屋のネタの約半数が偽装されているという報告もあるのです。

多くはアメリカの話題となりますが、
日本では、偽装がおこなわれていないことを願うばかりです。

2016年のOceanaのレポートを見てみると、
日本に不正はないようですが、
巧みに隠されていて、
不正が見つかっていないだけ・・・
という可能性もゼロではありませんね。
(参考:2016: The Global Reach of Seafood Fraud

このレポートの内容に従うならば、
魚を選ぶときは、
「国産の魚を選ぶ」というのは賢い選択だといえるでしょう。

最近は産地の偽装も
よく問題になっていますので
何を信じていいのかわかりませんが(苦笑)

何より、魚に含まれるマイクロプラスチックが怖い・・・

魚には、
鉛や水銀、カドミウムなどの
重金属が含まれているというのは有名な話です。

それだけでも十分怖い話ですが、
近年は魚にまつわる恐ろしい話は、それだけにとどまりません。

近年、魚は、
プラスチックの微粒子(マイクロプラスチック)によって、
汚染されていることが明らかになっています。

2018年の調査では、
大西洋の魚233匹のうち、73%の体内から、
かなりの量のマイクロプラスチックが見つかった
と報告されています。

そして、一説によると、
2050年には、
海の中のプラスチックの総重量が魚の総重量を超えてしまう

という研究報告もあります。

近年、一部の研究で、
マイクロプラスチックが、心臓発作や脳卒中を引き起こす可能性について、
指摘され始めています。
(参考:Microplastics and Nanoplastics in Atheromas and Cardiovascular Events

結局、スシローの行き過ぎは体に悪いのか

今回は、
「回転ずしへの行き過ぎが体に悪い理由」について、取り上げました。

あなたも
「魚は体にいい」という
漠然としたイメージを
もっていたのではないでしょうか。

もちろん、
栄養価の観点から、
魚は、食卓には欠かせません。

しかし、
多くの魚がマイクロプラスチックに汚染されていることから考えれば、
魚の食べすぎは控えた方がいいかもしれないという結論になりそうです。

「魚は体にいい」というフレーズを免罪符にして、
毎週のように回転ずしに行き続けていた人は、
少し立ち止まって考えなおした方がよいと言えそうです。