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実は危険!?殺虫剤の人体への怖い影響とは

その食品、大丈夫?

「殺虫剤」・・・
ハチやゴキブリなんかが現れた時には、
必需品です!

しかし、
そんな強力な「殺虫剤」、
人には、何の影響もないのでしょうか?

殺虫剤のメーカーさんは、
殺虫剤は、虫には効くが、人には危険はない
と、自身満々です。

しかし、
実際のところ、
本当に、人に害はないのでしょうか?

今回は、
殺虫剤は、本当に人体に影響はないのか
について、取り上げます。

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殺虫剤は、人体にも影響がある!?

さて、今回の結論は、
殺虫剤は、人体にも影響はあると考えられる」です。

殺虫剤メーカーさんの意見を、
まっこうから否定してしまうことになってしまいますね・・・

”現代の常識”で言えば、
「殺虫剤は、人体に影響を与えない」
という考え方が主流なのは、間違いありません。

しかしながら、
科学は、少しずつ進歩していくものです。

かつては、
水銀やアスベストが
当たり前のように使われていた時代もありました。

新しくわかったことは、
少しずつ取り入れて、
先んじて受け入れていく必要があるとは思いませんか?

それでは、
「殺虫剤の人体への影響」について、見ていきましょう。

殺虫剤の人体への怖い影響とは・・・!?

2023年のミラノ大学からの報告を参考にします。
(参考:Neurobehavioral Effects of Low-Dose Chronic Exposure to Insecticides: A Review

内容がかなりぎっしり詰まっているので、
「一般集団の研究」についてのみ取り上げます。

「一般集団」というのは、
農家や農家の近くなどに住んでいない一般の人々のことです。

殺虫剤の人体への影響について、
以下のように、内容を抜粋します。

  • 「クロルピリホスへの曝露」は、「震え」や「運動機能発達の悪化」、「視力の低下」等と関連の可能性がある。
  • 「ピレスロイドや有機塩素への曝露」は、「注意」関連の問題との関連の可能性がある。
  • 「有機塩素化合物への曝露」は、「子どものADHD」と関連がある可能性がある。
  • 「殺虫剤への出生前曝露」は、一般的に、「子どものASD」と相関する可能性がある。

クロルピリホスやピレスロイドは、殺虫剤の種類のことです。

このように、
公的な機関からの研究報告もあるように、
殺虫剤の人体への影響というのは、
あっさりと無視してもいい問題ではないのです。

ちなみに、
あまり、研究が行われていないようですが、
スプレー式の殺虫剤についても、
言及がありました。

スプレー式の殺虫剤については、以下のように記されています。

  • スプレー殺虫剤の出生前の使用は、運動機能障害に関連している。

妊婦さんの前では、
できるだけ、殺虫剤を使うのは、控えておきましょう。

他にも、
気になる点を取り上げておきます。

一般集団に対する調査ではありませんが、
以下のような記述もありました。

  • 過去に殺虫剤の急性中毒になったことのある人は、うつ病や不安と関連があった。

殺虫剤の中には、
神経系に作用するものも多いため、
精神的な部分にも影響を与える可能性があるということでしょう。

「神経系」は、人体にとって、
とても重要な機能を担っていることがわかります。

以上のことから、
妊婦の方だけではなく、誰しも可能な限り、
殺虫剤は吸い込まないようにした方がよいと考えておきましょう。

なぜ「殺虫剤は人体に影響はない」と言われるのか!?

ここまでの話で、
「殺虫剤が、人体に影響を与えるかもしれない」ことについて、
わかってきました。

では、そもそも、殺虫剤メーカーさんは、
なぜ、殺虫剤は人体に影響はない
と、主張しているのでしょうか。

そこについても、くわしく見ておきましょう。

例えば、
あなたは、飲み会で、
たくさんお酒を飲んだ時、どんな状態になりますか?

酔いが回り切った後には、
気持ち悪くなってしまいますよね。

これは、
アルコールが分解された後に、
「アセトアルデヒド」という毒性物質が
体内で作られるからです。

しかし、
もし、あなたが酒豪であるならば、
ビールを少し飲んだくらいでは、
酔っぱらうこともなく、
気持ち悪くなることもないはずです。

それは、
お酒を飲んだ後に
体内で作られるアセトアルデヒドの”量が少ないから”です。

このように、
飲む量が少なければ、
お酒は、”毒にならない”のです。

なぜなら、
「毒の量が少ないから」です。

これが、
”現代の毒性学”の考え方です。

16世紀の化学者・パラケルススは、
以下のような名言を残しました。

「全てのものは毒であり、毒でないものなど存在しない。
 その服用量こそが毒であるか、そうでないかを決めるのだ」

基本的に、「毒性試験」は、
この「現代の毒性学」の考え方に従って行われます。

実験用のラットなどに、
薬品を投与して、
毒に対する反応を見るわけですね。

一度にたくさんの量の毒性物質を与えてみたり、
ある程度の量の毒性物質を長期間にわたって与え続けてみたり、
といった具合です。

そして、
投与量を増やした時にラットの毒に対する反応が、
どのように変化していくのかを調べていきます。

きちんとした試験のガイドラインもあり、
毒性試験の信頼性は、かなり高いと言えるでしょう。
(参考:独立行政法人医薬品医療機器総合機構>毒性試験

ちなみに、
WHOのデータによれば、
殺虫剤農薬の一つである「イミダクロプリド」のADI(1日の摂取許容量)は、
0.06mg/kgとされています。
(参考:WHO>IMIDACLOPRID

これは、仮に、
あなたの体重が50kgだったとしたら、
1日に「イミダクロプリド」を摂取してもいい量は、
3mgだということになります。

「3mg」というのは、かなりの量です。
通常の殺虫剤の使用量から考えて、
一日にそのような量のイミダクロプリドを吸い込むことは、まずありえません。

それにもかかわらず、
一般集団にも、殺虫剤は人体に影響がある
という研究報告があがっているのです。

つまり、ここから、言えることは、
”現代の毒性試験”では簡単に判別できず、
量が少なくても、毒性を示す可能性がある物質がある」ということです。

なぜ、微量の殺虫剤が、人体に影響を与えるのか!?

次は、
「なぜ、微量の殺虫剤が人体に影響を与える可能性があるのか」
について、みていきましょう。

「殺虫剤」の多くは、
生き物の「神経系」に結びつくことで、
その効果を発揮します。

生き物の「神経系」は、
ほんの少ない量の「神経伝達物質」が結びつくだけで、
体中に情報を伝える器官です。

このことから考えた場合、
人間の「神経系」に、
「ほんの微量の殺虫剤」が結びついた場合、
何かしらの影響があることも予想できますよね。

そういった考え方から、
微量の殺虫剤が、人体に影響が与える可能性が指摘されているのです。

この考え方は、
病院で処方される、ほんの小さな薬が、
体全体に大きな影響をもたらすことからも、
そこまで荒唐無稽な話だとはいえないでしょう。

結局、殺虫剤は人体の影響を与えるのか?

今回は、
「殺虫剤の人体への影響」について、
取り上げました。

「微量の殺虫剤は、人体に危険はない」
これが、現代の一般的な認識だと思います。

この認識は、
「現代の毒性学」の考え方に基づいた常識です。

しかし、
私が伝えたかった話は、
「微量の殺虫剤も、人体に影響を与える可能性がある」
ということです。

特に、
大きな影響を受けるのは、
出生前の子どもたちです。

つまり、
妊娠中のお母さんは、
殺虫剤の使い方について、
少し気を配る必要がありそうです。

そして、
気を付けるべきは、
妊婦さんだけではありません。

殺虫剤の多くは、
生き物の「神経系」と結びついて
効果を発揮します。

「神経系」は、
人体のさまざまな機能に影響を与えます。

そして、
殺虫剤に何の注意も払わなければ、
あなたは、今後も、殺虫剤から、
何かしらの影響を受け続けながら生きていく可能性も否定できないのです。

確かに、
殺虫剤は便利です。

蚊に悩まされながら、
満足に眠れない日が続くのは、
すごくつらいでしょう。

そんな時、
しっかりと知識をつけておけば、
ただ価格が安いだけの殺虫剤を選ぶのではなく、
人体に害の少ない代わりの商品を選び取ることもできるはずです。

ちなみに私のおすすめは、
殺虫剤ではありませんが、
「ハーブ成分の虫よけ剤」です。

何も知らず、何も考えずに生きていれば、
いつか代償を払う時が来るはずです。

知識を身につけて、
一緒に賢く身を守っていきましょう。