甘くておいしいレーズン。
栄養学的には、
「体にいい」と大評判です。
体にいいことを免罪符にして、
気づいたら、食べすぎちゃってることも・・・。
でも、ちょっと待ってください!
物事は、いろいろな角度から考えなけれなりません。
実は、
「レーズンは、かなり体に悪いかもしれない」
という見方もあるのです。
妊婦さんやお子さんには
特に注意が必要です。
今回は、
「レーズンに潜むリスク」について、取り上げます。
実は、レーズンは体に悪い!?
今回の結論は、
「レーズンは体に悪いかもしれない」です。
その理由は、
「レーズンは、特に残留農薬が多いから」です。
「残留農薬なんて陰謀論だ」
などと思っている方もいるかもしれませんね。
残念なことに、
日本人は、世界的に見ても、
ヘルスリテラシーがかなり低いようです。
(参考:https://www.healthliteracy.jp/kenkou/japan.html)
世界では、所得が高い人ほど、
オーガニック野菜を選ぶと言われています。
それでは、
ヘルスリテラシーを高めるために、勉強していきましょう!
レーズンは、かなり残留農薬で汚染されている!?
環境保護団体『EWG』によると、
「レーズンの残留農薬による汚染は、No.1にランク付けされる」
とされています。
(参考:Raisins: No. 1 on the Dirty Dozen™ list?)
『EWG』は毎年、
野菜や果物の残留農薬を調査し、
ランキング形式で発表してくれています。
(参考:EWG’s 2024 Shopper’s Guide to Pesticides in Produce™)
そのランキングにおいて、
「レーズン」は、ワースト1位に相当するというのです。
『EWG』の報告を
くわしく見てみましょう。
レーズンを対象に
750サンプル以上を調査した結果、
その99%に2種類以上の農薬の陽性反応が出ました。
これは、レーズンを食べれば、
ほぼ必ず2種類の農薬が残留していると考えて、
さしつかえない割合です。
さらには、
1つのサンプルは、平均して、13種類の農薬に汚染されていると記されています。
レーズンを汚染している代表的な農薬としては、
以下のような農薬が挙げられています。
- ネオニコチノイド
- ビフェントリン
- クロルピリホス
これらの農薬の中には、
脳に害を与えたり、発達を阻害したり・・・
といった悪影響を人に与えるものもあります。
そして、
体がより未発達なほど、その悪影響を受けやすくなるといわれています。
つまり、
子どもや赤ちゃんは、もちろんのこと、
妊婦さんが農薬にさらされれば、
お腹の中の胎児も、影響を受けるということです。
そして、
気にすべきは、
子どもたちだけではありません。
これらの農薬は、長い年月をかけて、
我々の体を蝕んでしまう可能性さえあるのです。
有機レーズンなら大丈夫とも言えない!?
では、
有機栽培されたレーズンなら、
食べても大丈夫なのでしょうか。
実は、
有機栽培されたレーズンについても、
通常のレーズンと同様に
汚染されている可能性が高いようです。
調査の結果、
有機レーズンの91%にも、
2種類以上の農薬による汚染が認められたとされています。
勘違いされている方もいらっしゃいますが、
「有機栽培=無農薬」だというわけではないのです。
汚染されている確率は、
有機レーズンの方が低いことは、確かなようです。
しかしながら、
「ビフェントリン」と「クロルピリホス」による汚染については、
有機レーズンでも、通常のレーズンでも、同じ頻度で見つかっています。
どうしても、
レーズンが食べたいのであれば、
可能な限り、「有機レーズン」を選ぶべきでしょう。
しかし、
「有機レーズン」を選んでも、
残留農薬を避けることができないことは、
理解しておかなければなりません。
かといって、レーズンを食べないのもよくない・・・
しかし、
勘違いしてはいけないのは、
「レーズンそのものは、やはり体にいい」ということです。
人間は、基本的に、食べ物から、
栄養素を取る必要があり、
レーズンから、効率的に得られる栄養素も
たくさんあるのです。
一般的に、
「レーズンが体にいい」とされる理由は、
レーズンを通して、
以下のような栄養素が効率的に得られるからです。
- 食物繊維
- 鉄
- カルシウム
- ポリフェノール
- リノール酸(抗菌剤)
鉄やポリフェノールなどは、
意識して摂ろうとしないと、
なかなか採れない栄養素でもあります。
では、
レーズンが、残留農薬をたくさん含むせいで、
我々は、これらの栄養素を効率的に得ることを、
あきらめるしかないのでしょうか?
もちろん、そんなわけではありません。
『EWG』は、一つの解決策を提案してくれています。
レーズンの代わりに、プルーンはいかがですか?
『EWG』からの提案は、
「レーズン」の代わりに、
「プルーン」を食べることです。
「プルーン」が2種類以上の農薬で汚染されている割合は、
16%です。
2種類以上の農薬で 汚染されていた割合 | 1つのサンプルから 検出された農薬の最大数 | |
---|---|---|
通常のプルーン | 16% | 1種類 |
通常のレーズン | 99% | 13種類 |
有機レーズン | 91% | 4種類 |
栄養価に関しても、
プルーンとレーズンでは、
ある程度、近い関係にあるようです。
エネルギー | 炭水化物 | カリウム | カルシウム | 鉄 | β-カロテン | 食物繊維 | リノール酸 | |
(単位) | kcal | g | mg | mg | mg | μg | g | mg |
プルーン | 211 | 62.3 | 730 | 57 | 1.1 | 1100 | 7.1 | 19 |
レーズン | 324 | 80.3 | 740 | 65 | 2.3 | 11 | 4.1 | 21 |
プルーンとレーズンは、
栄養価の量は、同程度と言えそうです。
β-カロテンの量については、
プルーンの方が、100倍多く含まれているようです。
残念ながら、
ポリフェノールについては、
データがありませんでしたが、
一般的に、プルーンにも多くのポリフェノールが含まれるとされています。
以上の栄養価の比較からも、
レーズンの代わりに、プルーンを食べるのは、
一つの解決策になると考えられますね。
子どもは、
食べるものを自分で選ぶことができません。
ですので、
あなたが、しっかりと勉強をして、
子どもたちを守ってあげましょう。
お子さんの未来は、
あなたにかかっていますよ。
「有機プルーン」を検討してみていかがでしょうか。