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ナッツって体に悪いの?残留農薬が少ないナッツはどれ?

その食品、大丈夫?

最近では、すっかりと、
健康食の地位を得た「ナッツ」。

しかし、
そんなナッツにも、
体に悪さをする心配があるのは、
ご存じでしょうか?

今回は、
「ナッツと残留農薬」について、取り上げます。

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ナッツは、健康に影響を与える心配がある!?

今回の結論は、
一部のナッツは、残留農薬が含まれる」です。

「ナッツ」と一口に言っても、
いろいろな種類があります。

「どんなナッツ類が、残留農薬が多いのか/少ないのか」について、
触れながら、見ていくことにしましょう。

残留農薬に注意が必要なナッツ類は?

トルコのネクメッティン・エルバカン⼤学の2019年の研究を参考にします。
(参考:Residue levels of pesticides in nuts and risk assessment for consumers

この研究では、
下記の13種類のナッツやドライフルーツを対象に調査が行われました。
全体のサンプル数は、162個で、市販の物が調査対象になっています。

・ドライイチジク
・ドライアプリコット
・レーズン
・クルミ
・ピスタチオ
・ヘーゼルナッツ
・アーモンド
・ピーナッツ
・ナツメヤシ
・ヒマワリの種
・カボチャの種
・⽩ひよこ⾖
・⻩ひよこ⾖

この内、残留農薬が検出されなかったのは、
「アーモンド、クルミ、ヘーゼルナッツ、ピーナッツ、ヒマワリの種、⻩⾊ひよこ⾖、⽩ひよこ⾖」
とされています。

逆に、残留農薬が検出されたのは、
「ピスタチオ、カボチャの種、ナツメヤシ、レーズン、ドライアプリコット」
です。

ちなみに、
「殻をむけば大丈夫なのでは?」
という疑問もあるかと思いますが、
残念ながら、分析は、殻をむいた状態で行われました。

ひとまず、
スーパーのミックスナッツを
選ぶ時の一つの基準になりそうですね。

特に心配なのは、カボチャの種!?

ネクメッティン・エルバカン⼤学の研究調査の中で、
残留農薬が検出されたナッツ類は、
「ピスタチオ、カボチャの種、ナツメヤシ、レーズン、ドライアプリコット」
でした。

そして、中でも、
注意が必要なのが、
「カボチャの種」です。

理由を見ていきましょう。

なんと、「カボチャの種」には、
ヨーロッパでは、すでに禁止されている
「トリフルラリン」という農薬の残留が確認されたのです。

それも、
「カボチャの種」のサンプル15検体の内、
9検体から検出されました。

ちなみに、
さらに、残念なことに、
日本では、「トリフルラリン」は、まだ禁止されていません。

トリフルラリンについては、
一部の毒性も指摘されているため、
可能な限り避けておいた方が良いでしょう。
(参考:農薬評価書 トリフルラリン

残留農薬はどのくらいの頻度で検出された?

さて、
「どんな種類のナッツに注意が必要なのか」については、
わかってきました。

では、
ネクメッティン・エルバカン⼤学の研究調査の中で、
残留農薬が検出されたナッツについて、
「どれくらいの頻度で農薬が検出されたか」についても
見ておきましょう。

報告によれば、
全162サンプルの内、47サンプルで、
少なくとも1種類の残留農薬が検出された、とされています。

そして、
162サンプル中の46%が、
残留農薬が検出された、
「ピスタチオ、カボチャの種、ナツメヤシ、レーズン、ドライアプリコット」が、
占めてられているようです。

つまり、
「ピスタチオ、カボチャの種、ナツメヤシ、レーズン、ドライアプリコット」を食べた場合、
約63%の確率で、
残留農薬が含まれていることになります。

これは、簡単に言い換えれば、
「ピスタチオ」を2回食べた場合、
1回は、残留農薬を一緒に摂取してしまうことになります。

そもそも、残留農薬って危険なの?

さて、
一部のナッツ類を無作為に選んで食べた場合、
残留農薬を一緒に摂取してしまう可能性が高いことが、
わかってきました。

ここまで来て、気になるのは、
やはり、
「そもそも、残留農薬って危険なの?」
ということではないでしょうか?

ここからは、
「残留農薬の健康リスク」について、
見てきましょう。

まず、
抑えておかなければならないのは、
残留農薬の影響は、
「すぐに」「明らかな形」で
表れるものではないということです。

当然ながら、
「残留農薬を避けたあなた」と
「残留農薬を避けなかったあなた」を
直接、比べることもできません。

ですので、
残留農薬の体への悪影響は、
あくまでも、「潜在的な危険」ということになります。

それを踏まえた上で、
残留農薬の体への悪影響を確認していきましょう。

カリフォルニアの農薬の改革団体である
「Californians for Pesticide Reform(CPR)」の発信を
参考にしましょう。
(参考:https://www.pesticidereform.org/pesticides-human-health/#:~:text=Examples%20of%20acute%20health%20effects,disruption%20of%20the%20endocrine%20system.

残留農薬の潜在的な危険としては、
下記のようなものが指摘されています。

・発がん性
・脳や神経系の障害
・先天性欠損症
・不妊症などの生殖障害
・肝臓、腎臓、肺などの臓器の障害

そして、
残留農薬は、
特に子どもたちへの影響の方が
大きいと言われています。

子どもは、
”単なる体の小さな大人”ではないのです。

子どもたちの脳や臓器は、
発展途上です。

そんな発達の途中の脳や臓器が、
ダメージを受ければどうなるでしょう。

そのダメージは、
長い人生にずっと影を落とし続けることになります。

だから、
特に子供たちの食べるもの、使うものには、
注意をしてあげないといけないわけですね。

でも、やっぱり、ナッツそのものは体にいい!?

さて、ここまで、話で、
もしかしたら、あなたは、
ナッツを食べるのが怖くなってしまったかもしれませんね。

しかし、ナッツ自体は、
やはり、科学的にも、体にいいとされています。

ナッツには、
不飽和脂肪酸、食物繊維、ビタミンE、カルシウム、マグネシウムなどの
栄養素が豊富に含まれています。

そして、
ナッツを食べることによって、
一般的に以下のような健康効果が期待できるのです。

・コレステロールのバランスを改善し、心血管疾患の予防に役立つ
・がんの発症リスクを低下させる
・高血圧やメタボリックシンドロームの予防に効果的である
・ダイエットにも効果的である

ただし、ナッツはカロリーが高いので、食べ過ぎには注意が必要です。
ついつい、食べてしまいますよね・・・

ナッツを食べる時の目安は、
「25~30g程度」と言われていますので、
この量を守るようにしていきましょう。

また、ナッツ類は、
種類によって含まれる栄養素のバランスが異なります。

ですので、特定のナッツを食べるよりも、
ミックスナッツを食べた方が良いでしょう。

結局、ナッツは体に悪いの?

今回は、
「ナッツは体に悪いのか?」について、
残留農薬の観点から、取り上げました。

ナッツは、
昨今、健康食としての注目度も高く、
「ナッツ自体は体にいい」と言えるでしょう。

一方で、
一部のナッツ類には、
「残留農薬のリスク」があります。

2019年の調査によれば、
残留農薬が検出されなかったナッツ類としては、
以下が挙げられました。

・アーモンド
・クルミ
・ヘーゼルナッツ
・ピーナッツ
・ヒマワリの種
・⻩⾊ひよこ⾖
・⽩ひよこ⾖

逆に、残留農薬が検出されたナッツ類としては、
以下が挙げられました。

・ピスタチオ
・カボチャの種
・ナツメヤシ
・レーズン
・ドライアプリコット

ひとつの選択肢としては、
食べるナッツの種類に気を配ってみる
のも良いかもしれませんね。

しかし、
ナッツは、種類によって、
含まれる栄養バランスも異なるため、
いろいろな種類のナッツを食べた方が良いでしょう。

ですので、
財布に余裕のある方は、
ふたつ目の選択肢として、
オーガニックナッツを選ぶ」のが、
ベターかと思われます。

ちなみに余談ですが、
私は、昼食に毎日、ミックスナッツとおにぎりを食べていますが、
ダイエットには効果的だと実感しました。

気になる方は、
一度試してみてはどうでしょうか。(PRです)