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マルタ産のマグロは危険なの?食べても大丈夫?

その食品、大丈夫?

最近、スーパーで見かける「マルタ産のマグロ」。

マルタ・・・。
あまり、なじみのない国ではありませんか?

得体の知れない国のマグロを買うのは、
二の足を踏んでしまいますよね。

今回は、
「マルタ産のマグロ」について
取り上げます。

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マルタ産のマグロには、危険はなさそう!?

今回の結論は、
マルタ産のマグロには、危険はなさそう
です。

実は、マルタ産のマグロについては、
情報が多いわけではありません。

ただし、
懸念すべき点が、
全くないわけでもありません。

それでは、
くわしく内容を確認していきましょう。

マルタ産のマグロが危険ではないと言える理由

マルタ産のマグロは、薬漬けではない!?

まず、
養殖された魚について、
気になるのは、「抗生物質の使用量」です。

抗生物質が多く使われていれば、
以下のようなリスクが生まれます。

抗生物質の乱用によるリスク:
・耐性菌が発生してしまうのリスク
・抗生物質の残留物のリスク

いずれも、
我々、人間の健康を害する恐ろしいリスクです。

では、マルタは、
家畜を育てる時、
どれくらいの量の抗生物質を使っているのでしょうか。

「Our World in Data」の
2020年の抗生物質の使用量のデータを見てみましょう。
(参考:Antibiotic usage in livestock, 2020

マルタ日本
家畜1kg当たりの
抗生物質の使用量
57mg/PCU63mg/PCU
Antibiotic usage in livestock, 2020(マルタvs日本)

世界的に、
抗生物質の使用量は、
50mgまで減らすことが目標とされています。

マルタは、かなり目標に近い抗生物質の使用量を、
達成していると言えそうです。

マルタ産のマグロに注意が必要な理由

マルタ産のマグロは、本当にマグロ・・・?

マルタ産のマグロには、懸念点もあります。

マルタは、EUの中では、
「シーフード詐欺が多い」のです。

魚は、切り身に加工されてしまえば、
その種類を特定することは、困難になります。

世界では、その性質を利用して、
安い魚を、高い魚だと偽って、
消費者に売りつける「シーフード詐欺」が、
横行している地域もあります。

海洋保護団体『Oceana』が、
2016年にまとめたレポートを参考にします。
(参考:2016: The Global Reach of Seafood Fraud

このレポートでは、
世界中で行われた「シーフード詐欺」に関する調査が
まとめられています。

「マルタ」については、
少し、興味深い調査結果となっています。

欧州委員会が、2015年に、
様々な種類の白身魚の水産物、
約4,000サンプルを検査しました。

ヨーロッパ全体でみれば、
魚の名称に誤表示が見つかったサンプルは、
わずか6%でした。

この結果だけを見れば、
EUの規制が、ある程度、
「シーフード詐欺」を抑制していると言えそうです。

ただし、
地域別に見てみると、
誤表示率が最も高かったのは「マルタ」で、
27%のサンプルが誤表示されていた
ことが報告されています。

あくまで、
本調査では、「白身魚」が対象であったため、
マグロについても同じだとは言い切れません。

しかし、
「マルタ」という国には、
「シーフード詐欺」が、
容認されやすい風土があることは、
確かだと言えるでしょう。

マルタは情報が少ない・・・

そもそも、「マルタ」ってどんな国なの?

今回、利用できたデータは、
残念ながら以上です。

危険かどうかを判断するには、
正直、情報が少なすぎるとも言えそうです。

ここで、
マルタがどんな国なのか?」という点についても
簡単に見ておきましょう。

さて、
あまり、なじみのない国である「マルタ」。

実は、
マルタは、ヨーロッパにある小さな島国です。

位置としては、
イタリアのシチリア島の南。

マルタ(Wikipediaより)

面積は、東京23区の約半分。
人口は、50万人程です。
いわゆる「ミニ国家」ですね。

そして、特筆すべきは、
「マルタ」は、
れっきとしたEUの加盟国だということです。

これは、
マルタ産のマグロが危険かどうかを考える上では、
プラスポイントになり得るでしょう。

マルタはEUのレギュレーションに従っている

では、なぜ、マルタについて、情報が少ないのでしょうか。

それは、マルタは、「ミニ国家」であるため、
主要な調査対象から、除かれているから、ということになるでしょう。

ただし、
マルタは、EU加盟国ですので、
食べ物の取り扱いについて、
EUのレギュレーションに、従っているはずです。

「EUのレギュレーションに従っている」ということは、
ある程度の品質で、
水産物が生産されていることが、
保証されているということを意味します。

また、
マルタ産のマグロについては
きな臭いスキャンダルも、特にありません。

情報が少ないのは、
目立ったスキャンダルが発生していないから、
と考えることもできます。

ひとまず、
マルタ産のマグロには、
特別に危険はないと考えてよさそうです。

結局、マルタ産のマグロは危険なの?

今回は、
「マルタ産のマグロ」について、
取り上げました。

今回は、扱えるデータがあまり多くありませんでした。

危険ではないと言える理由としては、
マルタ産のマグロには、適切な量の抗生物質が使用されている
ことが挙げられました。

一方で、懸念点には、
「マルタでは、シーフード詐欺が多い」
ことが挙げられました。

ただし、
マルタは、EU加盟国であるため、
食べ物の取り扱いについてのレギュレーションは、
EUに従っているはずです。

このことから、
ある程度、品質の高い水産物が生産されていると
考えることができます。

マルタ産のマグロを食べた感想

行きつけのスーパーに、
タイムセールで500円になった
「マルタ産のマグロの中とろのお刺身」があったので、
誘惑に負けて、買ってしまいました。

口に入れた瞬間、
若干、トロ特有の、脂味が弱いようにも
感じましたが、おおむね満足しました。

500円であれば、
完全リピートしてしまうレベルです!

ただ、
私も、食べただけで魚の種類を、
当てられるほどには、舌は肥えていませんので、
その「マルタ産のマグロ」が、
・どんな種類のマグロだったのか
・本当にマグロだったのか
ということについては、
はっきりと申し上げることはできません。

奇妙なまとめ方になってしまいましたが、
個人的には、
「マルタ産のマグロ」は、食べても大丈夫だと考えています。

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