5年ぶりくらいに、
モスバーガーを訪れました。
ほんの最近まで、
私のイメージでは、
「モスバーガー ⇒⇒⇒ ちょっと高めで健康志向」
「マクドナルド ⇒⇒⇒ 安かろう悪かろう」
的な感じでした。
一般的なイメージでいいですよね・・・?
今では、
おとなもこどもも、おねえさんも
大好きなマクドナルドですが、、、
2015年には、
ソーセージエッグマフィンに「人の歯」が
混入するという痛ましい事件がありました。
当時は、
私も、マクドナルドを
かなり敬遠していました。
事件を経て、
マクドナルドのガバナンスは徹底的に強化されたのか、
今では、悪いイメージも
かなり払拭(ふっしょく)されたように感じます。
さて、一方、
ここで気になるのは、
そんなマクドナルドを尻目に、
順調に、運営を続けていた
「ちょっと高めで健康志向」のモスバーガー。
今回は、
イメージアップに成功した「マクドナルド」と比べて、
「”本当に”モスバーガーは健康志向なのか」
というところに着眼してみようと思います。
「モスバーガーの方が健康志向」は過去の話?
では、さっそく、結論です。
すっかり「健康志向」のイメージが、
定着しているモスバーガー。
そのイメージは、
どうやら、「過去のモノ」だと
私は結論づけました。
健康志向を売りにし、
そのイメージに胡坐(あぐら)をかいてきた
モスバーガー・・・
といった印象ですかね。
いまや、
モスバーガー「だけ」が
健康志向だというわけではないようです。
というわけで、
「身体によさそう」というイメージだけで、
あなたがモスバーガーを選んでいたならば、
一旦、立ち止まって冷静になった方がよさそうですね。
同じくらいの価格帯の商品を買えば、
野菜の量も、そこまで変わりはないように思います。
マクドナルドVSモスバーガー、比べてみると・・・
それでは、
モスバーガーとマクドナルドを比べる形で、
いくつかの項目を見ていきましょう。
マクドナルドVSモスバーガー、トランス脂肪酸は?
まずは、
ファーストフードを食べる上で
少し気になるのは、
「トランス脂肪酸」でしょうか?
マクドナルドは、
ホームページによれば、
「牛脂とパーム油」を
使っているようですね。
残念ながら、
モスバーガーについては、
ホームページにはトランス脂肪酸について、
記載されていないようです。
ですので、
モスバーガーは、
歯科医師の久野 淳さんの2015年のブログ記事を
参考にさせていただきます。
回答:フライオイルに植物油として使っているのは、菜種油(マレーシア産)、パームオレイン(カナダ&オーストラリア)。全て遺伝子組み換えでないものを使用しています。また人工的なトランス脂肪酸は一切含まれておりません。添加物は、酸化防止剤としてビタミンE、消泡剤としてシリコーンを使用、乳化剤は使用していません。
久野 淳(くのじゅん)のブログ 歯科医師 栄養指導 栄養療法 オーソモレキュラー 糖質コントロール 食育 食の安全 栄養マニア 料理教室 より
というわけで、
残念ながら、
マクドナルドもモスバーガーも
フライにトランス脂肪酸を
使っているようですね。
どちらも、
トランス脂肪酸を使用しているので、
取り立てて、モスバーガーに
有意性があるとは言えないでしょう。
ただし、
意識して、天然油脂を使っているという点では、
健康志向という表現は、
完全な間違いとも言い切れないかもしれません。
というわけで、
「トランス脂肪酸を使っているかいないか」の観点からは、
「引き分け」と言えるでしょう。
ホームページに、
情報をわかりやすく記載していることを考えると、
マクドナルドが一歩リードしているようにも思えます。
マクドナルドVSモスバーガー、遺伝子組み換え食材は?
次は、遺伝子組み合え食材です。
マクドナルドについては、
例にもれず、ホームページで、
「じゃがいもも小麦も安全だ」と
発信してくれていますね。
好感が持てます。
では、
モスバーガーはどうでしょう?
ホームページによれば、
遺伝子組み換えのジャガイモは
使われていないようです。
しかし、
小麦については、
記載が見当たりませんね。。。
おそらく、
小麦についても、
遺伝子組み換えではないと考えられますが、
情報開示の姿勢も考慮に入れれば、
「健康志向度」は、マクドナルドの方が、
優れていると考えることもできます。
マクドナルドVSモスバーガー、ビーフの産地は?
さて、
次は、ビーフの産地について、
見てみましょう。
牛肉に成長ホルモン剤が
含まれていないかどうかは、
気になる人には気になる話だと思います。
マクドナルドについては、
ホームページで、
ビーフの産地を
「オーストラリア、ニュージーランド、アメリカ」だと
発信されています。
アメリカでは、
牛肉を育てる時に、成長ホルモン剤が
わりと一般的に使われています。
ホームページでの言及はないため、
マクドナルドは、成長ホルモン剤については、
あまり気をつけていないのかもしれませんね。
対して、
モスバーガーは、
ホームページで、
ビーフの産地を
「オーストラリア、ニュージーランド」だと
発信しています。
さらに、
「いずれも成長ホルモン剤不使用です」
と申し添えられていますね。
ここには、
モスバーガーに、好感が持てます。
オーストラリアやニュージーランドでは、
牛肉を育てる時に、
成長ホルモン剤を使うことが認可されています。
ですので、
モスバーガーは、
わざわざ、成長ホルモン剤不使用の牧場を選定して、
ビーフの輸入をしているということなのでしょう。
というわけで、
牛肉の成長ホルモン剤の観点からは、
モスバーガーに有意性がありそうです。
結局、マクドナルドVSモスバーガー、どちらが体に悪い?
さて、今回は、
マクドナルドとモスバーガーについて、
健康志向度を比べてみました。
・トランス脂肪酸
・遺伝子組み換え食材
・ビーフの産地
以上の観点から比較をおこなってみて・・・
トランス脂肪酸については、「引き分け」。
遺伝子組み換え食材については、「マクドナルド優勢」。
ビーフの産地については、「モスバーガー優勢」。
私の感性では、
こういったところです。
他にも、
モスバーガーは、
「野菜」の生産者さんを公開するという
ユニークな情報開示もおこなっていたりします。
ちなみに、
マクドナルドについても、
基本的に「野菜は国産」とのことですね。
というわけで、
どちらが体に悪いか、という結論としては、
「どちらもそこまで変わらない」です。
ビーフの成長ホルモン剤が
気になるようであれば、
「モスバーガー」に有意性があるとも言えそうです。
しかし、
私の個人的な考えとしては、
「大きな不祥事から立ち直った会社のガバナンスが強い」です。
ですので、
「マクドナルドの方が、信用できる」というのが、
私の意見です。
一般的な日本の企業は体質的に、
何かしらのトラブルを内部に抱えているものだと
私は思っています。
ですので、
モスバーガーもこれから、
内在していた問題が、
突然、外に噴出してこないとも言い切れません。
あくまで、個人的な感想ですが。。。
というわけで、
私は、
マクドナルド派か、モスバーガー派か、と言われると、
「マクドナルド派」だったりします。
どちらを選ぶにせよ、
体に悪いかどうかを気にするならば、
そもそもファーストフードは、ほどほどにしておくのが
よいかもしれませんね(笑)