高級食材のイメージが強い”アワビ”。
スーパーで見かける、
お手頃価格のアワビは、
”韓国産”であることも多いです。
アワビを安く食べられるのは、うれしいですが、
果たして、韓国産のアワビは食べても大丈夫なのでしょうか?
今回は、
「韓国産のアワビ」について、
取り上げます。
韓国産のアワビは、おおむね危険はなさそう?
今回の結論は、
「韓国産のアワビは、おおむね危険はないと考えてよさそう」です。
韓国産のアワビについては、
注意が必要な点もありますが、
ある程度、高品質だと考えてよさそうです。
韓国産のアワビについて、
「注意が必要だと言える点」と
「品質が高いと言える理由」を以下にまとめます。
韓国産アワビに注意が必要だと言える点:
・ボツリヌス菌が検出されたことがある。
・抗生物質の使用量が多い可能性がある。
韓国産アワビの品質が高いと言える理由:
・韓国の食品管理のレベルは十分に高い。
・韓国産のアワビは、重金属の心配は小さい。
それでは、くわしく見ていきましょう。
韓国産のアワビに注意が必要だと言える点
韓国産のアワビにボツリヌス菌が検出された!?
2014年のニュースです。
(参考:Recall of Yangban brand Korean-made rice porridge with abalone)
韓国産のアワビ粥から、
ボツリヌス菌が検出され、
リコールが行われたことが伝えられています。
確かに、アワビには、
疾患を引き起こす常在菌がいくつか含まれています。
(参考:Bacterial Diseases of Abalone)
しかし、
生のアワビではなく、
”加工されたアワビ粥から、ボツリヌス菌が検出された”
というところが少し気になるポイントですね。
たいていの細菌は、
加熱により、死滅するからです。
もし、
韓国産のアワビをお刺身で食べたい場合には、
消費期限ギリギリの商品を選ぶのは、
注意した方がよいかもしれません。
韓国は、抗生物質の使用量がやや多い!?
韓国産のアワビは、
80%以上が、ワンド郡という地域で、
養殖されます。
では、養殖される際に使われる、
「抗生物質の使用量」はどうでしょうか。
アワビ単独のデータを得ることはできませんでしたので、
「Our World in Data」の
「家畜1kg当たりの抗生物質の総使用量」を参考データとします。
(参考:Antibiotic usage in livestock, 2020)
韓国 | 日本 | |
---|---|---|
家畜1kg当たりの 抗生物質使用量 | 122mg/PCU | 63mg/PCU |
2020年のデータでは、
家畜1kg換算で、
韓国は、日本の約2倍の抗生物質が使用されています。
世界的な推奨量が、
50mg/PCUであることを考えれば、
韓国は、少し抗生物質を使いすぎていると言えそうです。
繰り返しとなりますが、
アワビ単独でのデータは見つかりませんでしたので、
本データは、あくまで参考として、考えておくことにしましょう。
ただし、このデータから、
韓国という国には、抗生物質を多く使う風土があることは、
見て取れます。
韓国産のアワビの品質が高いと言える理由
韓国の食品管理のレベルは十分に高い!
「韓国の食品管理のレベルは十分に高い」ことから、
韓国産のアワビの品質は高いと言えそうです。
2022年の『Global Food Security Index』の韓国のデータを参考にします。
(参考:Global Food Security Index 2022)
韓国と日本のFood Safety(食品安全)の項目のスコアを
比較してみましょう。
「適切な食品安全法」のスコア | 「食品安全の仕組み」のスコア | |
---|---|---|
韓国 | 100.0/100.0 | 100.0/100.0 |
日本 | 100.0/100.0 | 100.0/100.0 |
なんと、韓国の食品安全に関するスコアは、
日本と並び、世界最高水準なのです。
このスコアは、
韓国の食品安全に関する法律や検査機能が
しっかりと整っていることを示しています。
このことから、
韓国産のアワビについても、
ある程度、高い品質レベルで、生産が行われていると言えます。
韓国産のアワビは、重金属の心配は小さい!?
韓国産のアワビについては
「重金属」の観点からは、大きな心配はなさそうです。
韓国沿岸の貝類については、
重金属の濃度についての報告が行われています。
(参考:Concentration of heavy metals in shellfishes and health risk assessment from Korean coastal areas)
下記の表に、
「アワビ100g中に含まれる重金属の平均量」と
「1週間に摂取が許容できる暫定量(体重50kg換算)」をまとめます。
Cd(mg/kg) | As(mg/kg) | Cu(mg/kg) | Zn(mg/kg) | Hg(mg/kg) | |
アワビ100g中の重金属量 | 0.0664 | 0.452 | 0.239 | 1.88 | 0.0019 |
週間耐容摂取量(体重50kg) | 0.292 | 0.750 | 175 | 105 | 0.200 |
改めて、値を並べてみると、
カドミウム(Cd)やヒ素(As)などが、
やや注意が必要なようにも見受けられます。
ただし、
アワビは、毎日のように食べる食材ではないので、
特に心配する必要はないとも言えそうです。
あなたの体重にもよりますが、
1週間に200グラム以上、
アワビを食べるようであれば、
少し注意が必要でしょう。
ただし、
気をつけておかなければならないのは、
重金属を含む食材は、アワビだけではないということです。
他の食材との兼ね合いもありますので、
可能な限り、重金属をあまり含まない食材選びをしたいところではありますね。
結局、韓国産のアワビは安全なの?
今回は、
「韓国産のアワビ」について、取り上げました。
改めて、内容を以下にまとめます。
韓国産アワビに注意が必要だと言える点:
・ボツリヌス菌が検出されたことがある。
・抗生物質の使用量が多い可能性がある。
韓国産アワビの品質が高いと言える理由:
・韓国の食品管理のレベルは十分に高い。
・韓国産のアワビは、重金属の心配も小さい。
客観的に見て、韓国産のアワビについては、
ある程度の品質で生産が行われていると言えそうです。
やはり、特筆すべきは、
加工されたアワビ粥に
ボツリヌス菌が検出されたことでしょう。
韓国産のアワビを生で食べる場合には、
消費期限にしっかりと注意しておきたいところです。
お腹の弱い方は、
割引シールが貼られるのを待つのは、
避けた方がいいかもしれませんね(笑)
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