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中国産のうなぎって危険なの?実は注意が必要な2つの理由

その食品、大丈夫?

ふと気が付くと、
スーパーのうなぎは、”中国産”ばかりです。

ひと昔前までは、
中国産のうなぎは、
危険だとよくウワサされていましたよね。

さて、
そのウワサは、
今も変わらず真実なのでしょうか?

今回は、
「中国産のうなぎ」について、取り上げます。

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中国産のうなぎには、やっぱり注意が必要!?

さて、今回の結論は、
中国産のうなぎには、やっぱり注意が必要」です。

確かに、中国の当局が、近年、
国内の食品安全規制を強化しているのは一つの事実です。
(参考:China Food Safety Law: 2024 Guide

しかし、
規制の整備が進んだからと言って、
懸念がなくなるわけではありません。

仮に、
中国が、先進国並みに、
規制を整備したところで、
それは、ただスタート地点に立ったに過ぎないと
私は、考えています。

それでは、
中国産のうなぎに注意が必要な理由について、
まとめていきます。

中国産のうなぎに注意が必要な2つ理由

中国は、抗菌剤が残留したうなぎを流出させている!?

2023年、
アメリカの食品卸売業者が、
”一度、輸入を拒否された中国産のうなぎの蒲焼”を密輸したことが報じられてます。
(参考:Food Wholesaler Pleads Guilty to Smuggling Tainted Chinese Eel

ここで、注目したいのは、
密輸についてではなく、
”一度、輸入を拒否された中国産のうなぎの蒲焼”についてです。

このうなぎの蒲焼は、
米国の食品医薬品局(FDA)が、
サンプル検査を行い、食用として安全でないとして、
一度、輸入を拒否したものです。

うなぎの蒲焼には、
ゲンチアナバイオレット、ロイコゲンチアナバイオレット、マラカイトグリーン
といった抗菌剤が混入していたとされています。

これらの抗菌剤には、
長期間の暴露による発がん性も指摘されています。

中国では、2023年の時点で、
本件のような、安全性に懸念のある抗菌剤が混入したうなぎを、
輸出用として流出させてしまっているのです。

さらに、
もし、国内の悪質な業者による扱いがあれば、
そのような商品がスーパーに並んでしまう可能性すら否めません。

以上のように、
中国産のうなぎには、
安全性に懸念のある抗菌剤の混入の心配もあると言えるのです。

うなぎはPFASが蓄積しやすい!?

昨今、中国では、
PFAS」による環境汚染も心配されます。

PFASといえば、
発がん性も指摘されており、
昨今、特に注目を集めている有害な化学物質です。

中国を原産地とするアサリは、
国産のアサリの約10倍のPFASで汚染されていることも報告されています。
(参考:中国産アサリから国産の10倍の有機フッ素化合物(PFAS)検出

また、うなぎは、
長生きな魚であるため、
特にPFASで汚染されやすいことが、
オランダの研究で報告されています。
(参考:Occurrence of perfluoroalkyl substances (PFASs) in a large number of wild and farmed aquatic animals collected in the Netherlands)

中国の養殖うなぎについて、
直接、PFAS汚染の調査が行われた報告は、
見つけることができませんでした。

ただし、
うなぎのPFAS汚染は、
養殖地の汚染状態に大きく影響を受けます。

中国産のうなぎは、国産に比べ、
PFAS汚染に大きな心配があることは、
心に留めておいた方がよいでしょう。

また、PFASに対しては、
食品への残留基準が、
まだ定められていないため、
自分自身で身を守るしかありません。

結局、中国産のうなぎは危険なの?

さて、今回は、
「中国産のうなぎ」について取り上げました。

中国産のうなぎに注意が必要な理由としては、
以下の2つが挙げられます。

中国産のうなぎに注意が必要な理由:

  • 近年になっても、抗菌剤が残留したうなぎを流出させている。
  • PFASによる汚染が心配される。

もし、
中国産のうなぎに抗菌剤の残留があっても、
日本国は、高い確率で、
国内への流通を食い止めることができるでしょう。

しかしながら、
うなぎが、PFASに汚染されていた場合には、
そうはいきません。

なぜなら、
PFASには、食品への残留基準が、
”まだ”設定されていないからです。

安全だから、残留基準が設定されていないのではなく、
ただ規制が追い付いていないのです。

こういった”新たなる脅威”からは、
我々は、自分自身で身を守るしかありません。

うなぎは、高級品であり、
日常的に食べる物ではないと私は認識しています。

たまにしか食べないからこそ、
品質の良い国産のものにこだわってみてはいかがでしょうか。