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中国産のアサリって危険なの?注意すべき理由とは

その食品、大丈夫?

最近では、すっかりと
市民権を得てきている中国産の食品。

スーパーに並んでいるアサリも、
中国産の商品が増えてきているようです。

しかし、
「中国産のアサリ」・・・。
危険はないのでしょうか?

今回は、
「中国産のアサリ」について、取り上げます。

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中国産のアサリには、注意が必要!?

今回の結論は、
「中国産のアサリには、注意が必要」です。

おそらく、
あなたがイメージされている通り、
中国では、環境汚染が進んでいるようです。

そんな汚染された環境で育てたアサリには、
人体に影響を与えるような、
有害物質が、含まれてしまっていても
不思議はありません。

そのため、
中国産のアサリには、
注意が必要なのです。

中国産のアサリを注意すべき理由

中国産のアサリは、化学物質に汚染されている!?

それでは、
中国産のアサリに注意が必要な理由について、
見ていきましょう。

中国産のアサリに注意が必要な理由・・・。

それは、「化学物質で汚染されているから」です。

その化学物質とは、
「PFAS」と呼ばれる有害物質です。

「PFAS」と言えば、
最近、日本でも、
一部の地域の水道水から、
検出されて、問題になっていますね。

世界の工場として、好景気にわいてきた中国ですが、
その裏では、深刻な環境汚染が、
日本以上に進んでいたということなのでしょう。


「食の安全・監視市民委員会」が、
興味深い調査を報告して下さっていますので、
参考にさせていただきましょう。
(参考:中国産アサリから国産の10倍の有機フッ素化合物(PFAS)検出

調査では、
「4つの中国産アサリ」と
「3つの国産アサリ」の商品に含まれる
「PFOA」の量が比べられています。

「PFOA」というのは、
「PFASの一種」です。

調査の結果としては、
「国産のアサリのPFOA量が、100~500ppt程」であるのに対し、
「中国産のアサリのPFOA量が、1000~5000ppt程」とされています。

産地PFOA量
国産のアサリ100~500ppt
中国産のアサリ1000~5000ppt
表 国産と中国産のアサリに含まれるPFOA量の比較

中国と日本のアサリのPFOA量は、
10倍の差があるわけですね。

「1000~5000ppt」ということは、
1kgのアサリの中に、
1~5μgのPFOAが含まれている計算になります。

第一印象では、
「少なっ!」
といった感じでしょうか?

有害物質と言えど、
そんな微量で、人体に影響を与えることは
できるのでしょうか?

PFASって微量でも体に悪いの!?

さて、ここまでの話で、
中国産のアサリには、
多くのPFASが含まれていることがわかりました。

しかし、
多いと言っても、
1kgのアサリの中に、
1~5μgのPFASが含まれる程度です。

そんな量のPFASだとしても、
注意が必要なのでしょうか。

その答えについては、
EFSA(欧州食品安全機関)の見解を
参考にしましょう。
(参考:PFAS in food: EFSA assesses risks and sets tolerable intake

2020年のEFSAの見解によれば、
PFASの1週間の許容量は、
「体重1kgあたり4.4ng(ナノグラム)」
だとされています。

つまり、仮に、
あなたの体重が、50kgだとするならば、
1週間のPFASの許容量は、
220ng(0.22μg)だということになります。

数字が、たくさん出てきて、
ややこしくなってきましたね・・・。

整理しましょう。

まず、1週間のPFASの許容量は、
「0.22μg」です(体重が50kgの場合)。

そして、
中国産のアサリには、
「100g当たり、0.1~0.5μg」のPFASが、
含まれています。

つまり、もし、
あなたが、
1週間の内に中国産のアサリを100g程食べる」ようであれば、
少し注意が必要だということになります。

中国産のアサリを避けた方がいい理由が
少しずつ分かってきましたね。

PFASはどのように体に悪いの?

ここまでの話で、
PFASは、微量だとしても、
注意が必要なことがわかってきました。

では、具体的に、
PFASは、どのように体に悪いのでしょうか?

その答えについては、
EPA(米国環境保護庁)の発信を参考にしましょう。
(参考:Our Current Understanding of the Human Health and Environmental Risks of PFAS

EPAによれば、
PFASは、人体に対し、
下記のような影響を与えるとされています。

◆生殖能力の低下や妊娠中の女性の高血圧の増加などの生殖への影響。
◆低出生体重、思春期の早まり、骨の変化、行動の変化など、子どもの発達への影響や遅れ。
◆前立腺がん、腎臓がん、精巣がんなど、一部のがんのリスクが増加します。
◆ワクチン反応の低下など、感染症と闘う体の免疫系の能力の低下。
◆体の自然なホルモンへの干渉。コレステロール値の増加および/または肥満のリスク。

どうやら、PFASは、
典型的な「内分泌かく乱物質」のようですね。

内分泌かく乱物質とは、
人体に侵入して、「ホルモン物質のような働きをする化学物質」とされています。

諸説ありますが、
内分泌かく乱物質は、
体に侵入してくる量が少ない程、
体に悪い影響を与える特徴があるとされています。

まだまだ、
PFASも、内分泌かく乱物質も、
体にどのような影響を与えるのかわかっていないことが多いようですが、
少なくとも注意だけは、怠らないようにしておきましょう。

結局、中国産のアサリって危険なの?

今回は、
「中国産のアサリ」について、見てきました。

中国産のアサリには、
PFASと呼ばれる有害物質が、
多く含まれています。

そして、
PFASは、微量だとしても、
体に悪い影響を与えることもわかりましたね。

さらには、
その影響は、発がん性を始め、
わかっているだけでも、深刻なものが多いのです。

アサリをスーパーで買う時には、
少し注意を払った方がいいかもしれませんね。